9.08.2019

Okinawan Hajichi, Indigenous Taiwanese tattoos [History and Now]

Special Exhibition 
at Okinawa Prefectural Museum and Art Museum

[ Entrance FREE!! ]



Do you know Okinawan Ladies used to get tattooed as a culture?

We are not able to see it in nowadays, because it was prohibited by Meiji government as one of savage customs in 1899. 
since then time passes, values and times have changed then Okinawan tattoos(Hajichi) were vanished, but there are many stories of ladies with Hajichi got pain in their life by prejudice and discrimination.

Unfortunately it happened in Taiwan too. Indigenous Taiwanese tattoo culture was also prohibited by Japanese government around 1903, but now we can see people in Taiwan are trying to revive their culture.

Professor Yoshimi Yamamoto will have this exhibition at Okinawa Prefectural Museum and Art Museum from October 5th to November 4th.

[ Entrance FREE ]

open on Tuesday to Thursday - 9:00 am to 18:00 pm
open on Friday and Saturday -  9:00 am to 20:00 pm
closed every Monday (except national holidays on Oct.14th and Nov.4th) 

at Okinawa Prefectural Museum and Art Museum https://okimu.jp/

I really hope many people would care and visit this exhibition! 

Let's think and feel once again what can we learn from our past. 
And please listen to your heart what your heart tells you.  
Then Let's talk about it and share it with your friends and family.

5 pairs of silicone arms that Hajichi-ed by me will be waiting for you at there!!



Glad you check the website below and !PLEASE! help them to make the exhibition successful!!
Thank you for your cooperation.

9月8日の朝日新聞、ハジチの記事



沖縄では朝日新聞読めないので(笑)

都留文科大学教授の山本芳美先生が
Twitterにあがっていたこちら、
伊藤和行さんの記事を
スクショして送ってくださいました♡
山本先生、ありがとうございます!


8月29日に、
朝日新聞那覇総局の伊藤和行さんが
取材にいらっしゃいました。
シリコン腕を見つめる伊藤さん^^

記事、
幅広い情報をわかりやすく、
手短にまとめられていますね。
さすがです!


がしかし、

記事内の私(蔵本澄恵(39)w)の
発言とされるカッコ内の
「海外では当たり前」←これ、
私言ってないですね~(笑)

これ言っちゃうと「ここは日本だ!」
というようなアンチタトゥーの
方々に突っ込まれちゃいますし(笑)

「海外では、タトゥーの表現力が多彩で
デザインはどんどん進化しているけど、
日本ではまだまだ、
タトゥーというものの概念から
変わっていない感が強い」

というお話はしたんですが^^

「海外では当たり前」この一文
要らなかったと思いまーす(笑)
なんなら
「海外では、タトゥーデザインの
既成概念に縛られずに
自分の好きなデザインを
彫ることを厭わない人が多い」
と書いてもらえたら

うれしかったなぁ。。。


ひとりとして同じ人間がいない
このよのなかで、
じぶんというものを表現する方法の
ひとつとして
タトゥーは存在すると私は考えます。

だからこそタトゥーデザインは無限大で
いろんなスタイルの作品があって
いいと思います。

ハジチもタトゥーも、
アイデンティティ意識と
深くつながっているし、

個は集まって全体となり
つながって社会が形成されている分、
ひとりひとりが個を大切にすることは
結果、社会全体を大切にできることに
つながると思うんですよね。


ハジチという文化が
社会によって
否定され消滅した「歴史」を、
見つめて、

「今」を生きる自分自身は
どう感じるのかな?ってことを
見つめてもらえたら
私は嬉しいなーと思う、

というお話もしたので
そっちも書いてくれたら
よかったのにな♡伊藤さん♡


記事にはなかったけど
クラウドファンディングへのご協力も
どうぞよろしくお願いいたします!
残すところ22日となっております~


9.04.2019

水納(宮古島地方)のハジチ


10月5日から11月4日までの間、おきみゅーでおこなわれる
特別企画展「沖縄のハジチ、台湾原住民族のタトゥー 歴史と今」で
展示される予定の腕の2組です。
上の写真は、7月下旬に一番初めに山本芳美先生にチェックしていただいた
ペンでの下書きのものですが、
「もうちょっと一つ一つの文様のサイズが大きかったはず」ということで
以降何度も描き直すことになります^^


宮古地方のデザインは本島などとだいぶデザインが違います。
ひとりひとりがちがうデザインであったのに、
なぜ、この2組の腕が取り上げられたか。

そこには、胸を打つストーリーが存在するのです。

小原一夫著『南嶋入墨考』
(株式会社筑摩書房、 昭和37年)
の、75ページから記されています。

「沖縄各地のハジチのデザインを採集していた小原氏は
1931年8月9日、10日と滞在していた宮古島で、
暴風雨に襲われていた。

多良間島・水納島に行く船が難破してしまって、
先に八重山へ行かなくてはならなくなった小原氏。

どうしても多良間のハジチを見ておきたかったため、
宮古に多良間出身の婦人で
いれずみをしている人がいないか尋ねたところ
30歳くらいの美しい婦人を紹介された。

小さい男の子を傍らに写生を終えたあと
彼女の姓名を尋ねたが、教えてもらえなかった。

その後八重山で2週間を過ごした小原氏。
8月28日の夜に多良間経由で宮古島に行く
小さな発動機船があることを知らされた。

多良間でハジチを採集したが、
なぜかあの女性のようなハジチと少しも似ていない。
聞くとそれは水納島のハジチであるという。

早速、昼過ぎに多良間を出て、15時半に水納に到着。
そこで61歳の老婆のハジチを写生し
宮古で出逢った女性のハジチと類似していることを確認した。

老婆はほかの島のハジチがどんなデザインであるか関心を持って聞くので、
小原氏はそれまでに採集した数十枚を老婆に見せた。

嬉しげに見る老婆。
が、突然その一枚をとり上げて泣き始める。

愛しい子供を抱くように
そのスケッチを胸に抱き、頬ずりをする老婆。

案内してくれた船頭によると
そのハジチは老婆の娘さんのものだという。

十年余りも前に、愛人と駆け落ちし島を出た娘さんは
生死不明の状態であったとのこと。

小原氏は、目の前に泣く老婆に
娘さんが元気そうだったことと、
男の子がいたことなどを話して慰めた。

子のいれずみを一見して直ちに
ほかの者のいれずみと見分けた老婆に
心打たれる小原氏。

夕方に多良間に戻る小原氏は、
老婆のくれた、さざえの一串をほおばり
遠くの両親のことを思い涙を流す。」


というエピソードがあるんです。
小原氏の文章はもっと詳細に書いてあるうえに
抒情的で美しいです~。


そんなわけで、
山本芳美先生から「こちらのお母さんと娘さんの腕をお願いします」
とのミッションをいただき、彫らせていただけるのはとても光栄でした♡

しかし61歳で老婆と書かれちゃうのかー
私もあと20年ちょっと生きたら老婆になるわけかー、
なんて話に全然関係ないわけだけど(笑)
いろいろと胸が熱くなるお話です(笑)

宮古のほうでは乙女らがお互いに彫りあったり、
じぶんで彫ったりしていたそうです。
ハジチャー(彫師)もいたことには、いたらしいですが…

そんなわけで、手彫り&自分彫り&にじみ感の雰囲気を
目指して彫るのがとても難しかったです(笑)
なぜなら
通常はお客様が自分で彫ってしまったものをカバーアップして
きれいにしているので、
あえて手彫り感を出すのは
私にとってはチャレンジでした(笑)

ペンでの下書きですら難しくて、
山本先生が来沖されスタジオにいらしてくださった8月21日に
先生に描いていただいて、

先生の下書きの大胆な運筆に大変感銘を受け
なるほどこんな感じなのか!と納得♡
そして
それをもとに位置を少々変更しながら
早速、針を入れることに。


左はお母さんの左腕、右は娘さんの左腕。

お母さんの腕を先に彫ったのですが
きれいめ、線が細めになってしまい、
なんか違うかな~と思いながらも
先生にチェックしていただいたら
案の定!
「もう少し太く、にじみ感もでたらいいかもです。」
とのことでした。
そして、日を改めて
娘さんの腕をラインの太さや手彫り感を意識しながら彫りました。
娘さんの腕はデザインがとても面白くて、彫っていて楽しかったです♡

そして上の写真を再び山本先生にチェックしていただき、
「こんな感じだったと思います!」とOKをいただき、
お母さんのほうも直しました^^

彫りながら、
こちらの腕のお母さんと娘さん(スケッチ当時1931年)は、
2019年に
じぶんたちの腕のハジチが、
シリコンの腕に再現されるだなんて
想像もしていなかっただろうなぁ、なんて考えました(笑)

人生はミラクルの連続ですね^^


↑私の好きな箇所♡
娘さんの腕の内側です。


他の3組よりも難しかったです!!(笑)


彫ってるときは、↑こんな感じで、かなり青いのですが、
シリコン内に入ると濃くなりますね^^

というわけで、本日9月4日、
最終チェックをして、すべての腕が完成しました♡

楽しかった^^
めちゃくちゃ楽しかったです♡
そして
企画展ではどんな風に展示されるのか
今からすでに楽しみです♡